「工程表を作って」と言われて、Excelのセルを結合しながらバーを描いた経験はないだろうか。
罫線を引いて、セルに色を塗って、月と週の目盛りを作って——工程表の「中身」を考える時間より、「見た目を整える時間」の方が長い。あのExcel作業は本当に無駄だ。
このツールを使えば、工種名と期間を入力するだけでバーチャート工程表が自動生成される。テンプレートもあるので、ゼロから作る必要もない。
工程表ジェネレーター
使い方
STEP 1:工事情報を入力する 工事名称、工期開始日、工期終了日を入力する。
STEP 2:テンプレートを選ぶ(任意) 道路工事・橋梁工事・下水道工事・建築工事の4テンプレートから選択すると、代表的な工種が自動で入力される。工期に合わせて期間も自動配分される。
STEP 3:工種を編集する テンプレートをベースに、自分の現場に合わせて工種名・開始日・終了日・色を変更する。「+工種を追加」で工種を増やせる。
STEP 4:工程表を作成 ボタンを押すとバーチャート工程表が生成される。「画像で保存」ボタンで印刷用の画面が開く。
テンプレートの内容
🛣️ 道路工事
準備工 → 掘削工 → 路盤工 → 舗装工 → 排水構造物工 → 防護柵工 → 区画線工 → 片付け
🌉 橋梁工事
準備工 → 仮設工 → 基礎工 → 躯体工(下部)→ 躯体工(上部)→ 床版工 → 橋面工 → 塗装工 → 片付け
🚰 下水道工事
準備工 → 土留工 → 掘削工 → 管布設工 → マンホール設置 → 埋戻し工 → 舗装復旧工 → 片付け
🏢 建築工事
仮設工事 → 土工事・基礎工事 → 躯体工事 → 屋根・防水工事 → 外装工事 → 内装工事 → 設備工事 → 外構工事 → 検査・引渡し
テンプレートはあくまで出発点だ。自分の現場に合わせて工種の追加・削除・期間の調整をしてほしい。
工程表を作る時のコツ
コツ①:大工種から先に入れる
最初から細かい工種を全部入れようとすると混乱する。まず大工種(準備工・土工・躯体工・仕上げ工など)を入れて全体の骨格を作り、その後で細分化する。
コツ②:クリティカルパスを意識する
工程表の中で「これが遅れると全体が遅れる」という工種がクリティカルパス。例えば橋梁工事なら、下部工→上部工の流れは動かせない。クリティカルパス上の工種は色を変えて目立たせると分かりやすい。
コツ③:天候リスクを織り込む
屋外工事は雨天で作業ができない日がある。特に梅雨時期(6〜7月)と秋の長雨(9〜10月)は工程が遅れやすい。余裕日数を2〜3割見込んでおくと安心だ。
コツ④:並行作業を入れる
全ての工種を順番に並べると工期が足りなくなることが多い。実際の現場では複数の工種を並行して進める。工程表でも、並行できる工種は同じ期間に重ねて表示する。
本格的な工程管理が必要な場合
この工程表ジェネレーターは簡易版だ。以下のような本格的な工程管理が必要な場合は、専用ソフトの利用を検討してほしい。
| 用途 | おすすめツール |
|---|---|
| 大規模工事の詳細工程 | Microsoft Project / Primavera |
| 中小規模でコスパ重視 | Notion / Googleスプレッドシート |
| ネットワーク工程表 | 専用ソフト(工程’s等) |
| BIM連携の4D工程 | Navisworks / Synchro |
このツールは「打ち合わせ用の簡易工程表をサクッと作りたい」「施工計画書に載せる概略工程表を作りたい」という場面で使うのが最適だ。
注意事項
この工程表は概略のバーチャート工程表です。以下に注意してください。
- 発注者の指定フォーマットがある場合は、そちらに従ってください
- 詳細な工程管理(山積み・山崩し等)には対応していません
- 生成される工程表は印刷・PDF保存が可能です
施工管理の仕事全体については「施工管理とは?」、現場のDX化については「i-Constructionとは?」を参考にしてほしい。
この記事を書いた人
SEKOBASE編集部 施工管理技士として現場で働く代表が運営する、建設業専門のテック情報メディア。「現場を知る者が、現場を変える」をモットーに、蔵衛門・電子小黒板・CCUSなどの現場DXツールの使い方から、施工管理技士試験の対策まで、現場目線の情報を発信しています。


