丁張りの計算、毎回メモ帳に数字を書いて引き算していないだろうか。
「計画高がTP+12.500、地盤高がTP+11.800、天端高がTP+13.200」——ここから下がりを出して、切土か盛土か判定して、法勾配から水平距離を出して……。1本の丁張りなら簡単だが、10本20本と増えると計算ミスが怖い。特に「切」と「盛」を間違えると施工がやり直しになる。
このツールを使えば、計画高・地盤高・天端高を入力するだけで、下がり・切盛り判定・法長・水平距離が一瞬で出る。SVGの断面図付きで視覚的にも確認できる。複数測点の一括計算にも対応。
丁張り計算機
使い方
1点計算タブ
STEP 1:計画高(FH)を入力する 設計図に記載された計画高をメートルで入力。
STEP 2:地盤高(GH)を入力する 測量で得られた現況地盤高を入力。
STEP 3:天端高を入力する 丁張りの天端(貫板の上端)の高さを入力。計画高より高く設定するのが一般的。
STEP 4:法勾配を入力する(任意) 法面がある場合、1:Nの「N」を入力。法長と水平距離が自動計算される。
結果として、下がり(天端から計画高までの差)、切盛り判定(切土/盛土/GL一致)、切盛り量、法長、水平距離が表示される。SVG断面図で視覚確認もできる。
一括計算タブ
複数の測点をまとめて入力し、一覧表で結果を確認できる。測点の追加・削除も自由。現場で複数本の丁張りを掛けるときに使う。
丁張りの基本
丁張り(やりかた)は、構造物の位置と高さを現場に示すための仮設物。木杭と貫板で構成される。
| 要素 | 説明 |
|---|---|
| 天端高 | 貫板の上端の高さ。計画高より高く設定する |
| 下がり | 天端から計画高までの垂直距離。貫板に「下がり○○cm」と書く |
| 切土 | 地盤高 > 計画高 → 土を掘る |
| 盛土 | 地盤高 < 計画高 → 土を盛る |
よくあるミス: 「切」と「盛」の書き間違い。このツールでは自動判定するので、手計算のヒューマンエラーを防げる。
注意事項
この計算機の結果は概算値です。実際の施工は、以下を必ず確認した上で行ってください。
- 設計図・縦横断図に基づく正確な計画高
- 測量データの精度(トータルステーション or レベル)
- 法面の小段がある場合は区間ごとに分割
- ICT施工の場合は3Dデータとの整合性
勾配の計算は「勾配計算機」、法面の面積は「法面面積計算機」、土量の計算は「土量計算機」も併せて使ってほしい。
この記事を書いた人
SEKOBASE編集部 施工管理技士として現場で働く代表が運営する、建設業専門のテック情報メディア。「現場を知る者が、現場を変える」をモットーに、蔵衛門・電子小黒板・CCUSなどの現場DXツールの使い方から、施工管理技士試験の対策まで、現場目線の情報を発信しています。


