「この法面、勾配何パーセント?」と聞かれて、「1:1.5だから……えーと……」と固まった経験はないだろうか。
パーセント、角度、分数(1:N)、パーミル。勾配の表現方法が多すぎて、現場で咄嗟に変換できないことがある。道路の横断勾配は2%、法面は1:1.5、排水管は1/100……全部「勾配」なのに表記がバラバラだ。
このツールを使えば、どの単位で入力しても他の3単位に一発変換できる。現場でよく使う9つのプリセット(道路横断2%、法面1:1.5など)も用意してあるので、タップするだけで即表示。水平距離と高低差から勾配を逆算する機能もある。
勾配計算機
使い方
STEP 1:変換タブで勾配を入力する パーセント・角度・分数(1:N)・パーミルのいずれかに数値を入力する。入力した瞬間に他の3単位が自動計算される。
STEP 2:プリセットを使う 「道路横断 2%」「法面 1:1.5」「急勾配 1:0.5」など9種類のプリセットが用意されている。タップすると全単位が即表示される。
STEP 3:距離から計算する 「距離から計算」タブに切り替えると、水平距離と高低差を入力して勾配・斜距離を算出できる。SVGの図解で視覚的にも確認できる。
現場でよく使う勾配一覧
| 用途 | 勾配表記 | パーセント | 角度 |
|---|---|---|---|
| 道路横断勾配 | 2% | 2.0% | 1.15° |
| 歩道横断勾配 | 1% | 1.0% | 0.57° |
| 排水管(汚水) | 1/100 | 1.0% | 0.57° |
| 排水管(雨水) | 1/200〜1/100 | 0.5〜1.0% | 0.29〜0.57° |
| 切土法面(普通土) | 1:1.0〜1:1.5 | 100〜67% | 45〜33.7° |
| 盛土法面 | 1:1.5〜1:1.8 | 67〜56% | 33.7〜29° |
| コンクリート法面 | 1:0.5 | 200% | 63.4° |
| 道路縦断勾配(一般) | 5〜7% | 5〜7% | 2.9〜4.0° |
| 駐車場 | 2〜3% | 2〜3% | 1.15〜1.72° |
勾配の表記方法を整理
勾配の表記は4種類ある。現場で混乱しないように整理しておく。
パーセント(%): 水平距離100mあたりの高低差。道路設計で最も一般的。「縦断勾配5%」=100m進むと5m上がる。
角度(°): 水平面からの傾き。測量や法面で使われる。
分数(1:N): 垂直1に対して水平N。法面勾配で最も使われる表記。「1:1.5」=高さ1mに対して水平1.5m。
パーミル(‰): 水平距離1000mあたりの高低差。鉄道の縦断勾配で使われる。道路ではほぼ使わない。
注意事項
この計算機の結果は概算値です。実際の設計・施工は、以下を必ず確認した上で行ってください。
- 設計図面に記載された勾配値
- 道路構造令等の基準(縦断勾配の最大値など)
- 土質条件に応じた法面勾配の安定計算
- 排水管の勾配は下水道設計指針に従うこと
法面の面積計算は「法面面積計算機」、丁張りの計算は「丁張り計算機」も併せて使ってほしい。
この記事を書いた人
SEKOBASE編集部 施工管理技士として現場で働く代表が運営する、建設業専門のテック情報メディア。「現場を知る者が、現場を変える」をモットーに、蔵衛門・電子小黒板・CCUSなどの現場DXツールの使い方から、施工管理技士試験の対策まで、現場目線の情報を発信しています。


