法面の面積計算、三角関数を使って毎回手計算していないだろうか。
「勾配1:1.5で高さ3mの法面、面積は?」——法長を出すのに√(1²+1.5²)を計算して、それに延長を掛けて……。電卓で√を叩くだけの作業だが、張芝や吹付の数量まで出そうとすると、ロス率を掛けたり面積あたりの単価を出したりと、手間が増える。
このツールを使えば、勾配・高さ・延長を入力するだけで、法面積・法長・水平距離が一瞬で出る。さらに張芝・種子吹付・モルタル吹付の概算数量も自動計算。法面保護工の拾い出しが一気に楽になる。
法面面積計算機
使い方
STEP 1:法面の勾配を入力する 「1:N」のNを入力する(例:1:1.5なら「1.5」)。よく使う勾配のプリセットも用意している。
STEP 2:高さと延長を入力する 法面の高さ(垂直方向)と延長(横方向の長さ)をメートルで入力する。
STEP 3:結果を確認する 法長(斜面長)、水平距離、法面積が表示される。張芝・種子吹付・モルタル吹付の概算数量も自動計算される。
法面勾配と法長の関係
勾配1:Nの法面で高さHの場合、法長Lは以下の式で求まる。
L = H × √(1 + N²)
| 勾配 | N | √(1+N²) | 高さ3mの法長 |
|---|---|---|---|
| 1:0.3 | 0.3 | 1.044 | 3.13m |
| 1:0.5 | 0.5 | 1.118 | 3.35m |
| 1:1.0 | 1.0 | 1.414 | 4.24m |
| 1:1.2 | 1.2 | 1.562 | 4.69m |
| 1:1.5 | 1.5 | 1.803 | 5.41m |
| 1:1.8 | 1.8 | 2.059 | 6.18m |
| 1:2.0 | 2.0 | 2.236 | 6.71m |
法面保護工の概算数量
| 工種 | 単位 | 標準使用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 張芝 | m² | 面積×1.05〜1.10 | ロス5〜10% |
| 種子吹付 | m² | 面積×1.05 | ロス5% |
| モルタル吹付 | m³ | 面積×厚さ(5〜10cm) | 金網込み |
| ブロック積み | m² | 面積×1.03 | ロス3% |
注意事項
この計算機の結果は概算値です。実際の設計・積算は、以下を必ず確認した上で行ってください。
- 横断図に基づく正確な法面形状(台形・複合勾配など)
- 小段がある場合は区間ごとに分割計算
- 法面保護工の選定は土質・降雨条件による
- 道路土工 切土工・斜面安定工指針等の基準
勾配の変換は「勾配計算機」、土量の計算は「土量計算機」も併せて使ってほしい。
この記事を書いた人
SEKOBASE編集部 施工管理技士として現場で働く代表が運営する、建設業専門のテック情報メディア。「現場を知る者が、現場を変える」をモットーに、蔵衛門・電子小黒板・CCUSなどの現場DXツールの使い方から、施工管理技士試験の対策まで、現場目線の情報を発信しています。


